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  バセットハウンドとドーベルマンの4頭の楽しい毎日を紹介します!
                       
   
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姫と命名するまで色々と候補があった。

友人は「黒猫じゃなく茶色やで!」と捨て台詞を言って消えたが

根元は確かに茶色だが、きっと100人中98人全員が

「黒猫!」と言うはず・・・・

恐らくこの子を茶色の猫と言うのは

友人と、友人に伝えたお婆さんだけだと思う。

歴代「クロ」の名前を継承させようかとも思ったが

あえてそれは止め、散々迷った末に

ポン!と浮かんだ【姫】という名にした。

姫は神経過敏になっていて、「姫」と呼んでも当然無視。

家中をキョロキョロ歩いては、私から逃げているようにも感じた。

姫が家に来て1週間後に、体調に異変が起きた。

姫を見ると目は開いているのに何か膜のようなものが覆っていた。

姫は何かの異変で目が見えなくなっていた。

慌てて動物病院に走って行き診察をしてもらうと

猫には第三の瞼があり、普段は見ることは出来ないもの。

それが姫は精神的なものにより、その瞼が閉じようとしていると言われた。

「治りますか?」

先生は難しい顔をして言葉に困っていた。

精神的な物なので治療法もない。

この子の気持ちによるので、一生見えない可能性も高い。

ショックを受けたまま家に到着した途端に

私は大泣きをした。

小さい姫の顔を何度も何度も撫でながら

ただただ姫が不憫で可哀想でたまらなかった。

何度も何度も姫に謝り泣き続けた。

姫は1週間前、家に来た時からずっと何かに怯え

私にも慣れず、ずっと家中を不安な気持ちのまま過ごしていた。

私の家にさえ来なければ、姫はこんな事にならなかった・・・・

かわいそうな姫・・・

その日はずっと泣き続け知らぬ間に眠ってしまった。







 

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「姫」

姫に初めて出会ったのは私が18歳を迎えた時だった。

中学の時に飼っていた黒猫の女の子「クロ」は父に捨てられ

翌日から3日間当てもなく探したが見つからなかった・・・。

高校生の時に飼っていた2代目黒猫男の子「クロ」は

いつものように夜のお散歩に出掛けたきり帰ってこなくなった。

生まれて初めて動物がいない生活が始まり

寂しさよりも居なくなった悲しみの方が辛くて、動物を飼うのを止めようと決めた。


18歳の誕生日を終えた2月。

友人から電話が入り猫の話になった。

「もし、次ぎ飼うなら黒猫はやめる。思い出すから・・・」と。

数日後、同じ友人から電話が入り遊びに来ることになった。

ドアを開けると友人はダンボールで出来た小さな手提げボックスを持っていた。

何やら小さな声が聞こえている・・・

「はい。誕生日プレゼント!」

友人は無造作に私に手渡した箱は何か動いていた。

箱を開けてビックリ!!

そこには小さな小さな真っ黒な女の子がプルプル震えながら丸まっていた。

知り合いのお婆さんの家に猫が生まれて、引き取り手を捜していたらしい・・・。

動物を飼わないと決めたのに・・・

黒猫はもう飼わないと決めたのに・・・

グルグル頭の中でいっぱいになりながらも

震える子猫を抱き上げた。

小さい体を安心させようと撫でていると頭のグルグルは吹き飛んだ。

友人は「黒猫じゃなくて茶色らしいで!」と言うと笑顔で帰っていった。

それが姫と私の出会いだった。




 
   
  
   
        
  
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