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  バセットハウンドとドーベルマンの4頭の楽しい毎日を紹介します!
                       
   
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姫と暮らし始めて暫くした時

誰からか猫は15年生きたら、来世で人間に生まれ変われると聞いた。

それから私は、ほぼ毎日姫に

「姫、15年生きるんだよ!そしたら人間に生まれ変われるからね!

人間に生まれ変われたら友達になろうね!」

あれから17年と9ヶ月。

姫は私との約束通り生き続けた。

9月に入り、姫は急激に弱っていった

食事も二口三口ほどしか食べず、水もあまり飲まなくなった。

鳴くことさえもしなくなっていった・・・。

他の子達が興奮して姫に当たるといけないので

外に出て姫と二人で色々話した。

気付くと3時間ほど経っていた。

姫と思い出話をしながら私は涙が止まらなかった・・・

「もういいよ。」とは最後まで言えなかった。

「姫、一人で逝ったらダメだよ。

逝く時はお姉ちゃんにちゃんと声をかけるんだよ。

最後の約束だからね・・・」

何度も何度も姫にお願いをした。

姫は返事の代わりに喉をゴロゴロと鳴らした。

次の日から姫は再び鳴くようになった。

それも1日に2回ほど・・・

喉が渇いたよ・・・ご飯食べるよ・・・と私に声をかけた。

他の子達が誤って姫を踏まないように気をつけながら

姫と一緒に寝た。

姫の顔を撫でると、姫は私の手に手を乗せモミモミモミとする。

「姫、早く寝えや・・・」

姫に声をかけながら頭を撫でる。

姫は何度も何度もモミモミモミとする。

「明日からこうやって一緒に寝ようなぁ

明日からずっとこうやって寝ようなぁ・・・」

姫を撫でながら眠りについた。

翌日の12時前。

姫が小さい声で「ニャー」と鳴いた。

姫のもとに近寄るとビクンビクンとグッタリしていた

抱きかかへ二人になれる部屋に行くと

姫の小さな身体はビクンビクンと痙攣した。

私は大声で姫の名前を何度も何度も叫んだ

「嫌や・・・姫逝かんといて!お願い!姫!!」

私は姫を抱きしめ顔に何度も何度もキスをした

姫の口から舌が出た

私は慌てて舌を突いた

舌が口の中に戻された

私の腕の中で何かがフッと消えた

姫は静かに息を引き取った

何度も何度も姫に謝り

何度も何度も姫にありがとうと言った。

一晩中綺麗な姫の顔を見ながら泣いた

姫を見ていると亡くなった事が受け止められず

今にも私を呼ぶような気がした。

翌日、火葬をするため支度をしなくてはいけなかった。

刻々と時間が迫るがギリギリまで出来なかった。

姫が私以外に唯一少しだけ認めてた母に葬儀に来て欲しいと伝えた。

その日は一日中雨だった。

母が予定時刻よりも遅れることを知った。

姫の葬儀をお願いしたお寺さんは

本来は大阪のお寺に行き、お経を唱えてから奈良の火葬場に連れて行くことになっていた。

事情がある場合は直接火葬場に連れて行くことも可能だが

そこにはお坊さんが不在の為、火葬のみになっていた。

交通事故により車を修理に出し、私自身怪我をしているため姫を連れて電車で大阪に行くことが難しかった。

父にお経を頼んでみたが、どのみち大阪へ連れて行かなければならず

仕方なく火葬だけ先にしてもらうことになっていた。

天候が大雨に変わり、葬儀場の人も20分遅れているということが分かった。

火葬場につくと案内された。

用紙に記入するため、姫をテーブルの上に寝かせてあげた。

案内した人と別の人が私の横でしゃがんだ。

顔を見るとメガネをかけたお坊さんだった。

「たまたまコチラに来る用事がありまして。

本来はここではお経はあげていませんが、もし良かったらお経あげましょうか?」

私は信じられない出来事に夢中で頷いて何度もお礼を言った。

部屋が閉められ数珠を手渡され、お坊さんのお経が響きだした。

お経を聞きながら私の頭の中に姫との思い出が溢れ出した

涙が止まらず声も抑えることが出来なかった。

お経が終わると私は何度も礼を伝えた。

参列者が私しかおらず、あまりにも泣いているためか

火葬場の人がもう少し最後のお別れしましょうか・・・と言ってくださった。

別の部屋に通されると母からもうすぐ到着すると電話が入った。

予定通りなら今頃姫の火葬も終えている時刻。

それが思っていなかったお経もあげてもらえ、母にも会える。

改めて姫の凄さを実感した。

母も姫に最期の別れをすると姫は火葬場へと連れていかれた。


それから放心状態のまま時間が過ぎ、火葬場の人に呼ばれた。

お経を上げてもらった部屋に入ると、真ん中に置かれた台の上に変り果てた姫の姿があった。

「この子は本当に綺麗な形をしている。ここまで綺麗な子は珍しい。

今までずっと見てきましたが、ここまで綺麗な子は珍しいですよ・・・」

と言われた。

黒い部分や目立った崩れもなく、尻尾まで崩れずに残っていた。

「この子は何も病気していなかったんですね。どこも悪いところがない」

火葬場の人が長生きする子は比較的綺麗な形になることが多く

身体の悪い所は黒くなり崩れやすいと言われた。

姫は真っ白で所々ピンク色をしていた。

母が言った

「姫は間違いなく神さんになるわ。」


姫を通じて私は奇跡を何度も見てきた。

姫の強さを感じてきた

だから私は姫が神さんになることも

人間として生まれてくることも

信じている。

だって姫だから。

あんなに何度も奇跡を起こした子だから

私は信じています。


























 
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